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グラスルートからのトピックス

 

 ● バラの神秘 Part.2(バラの美容とヒーリング効果) (FilNo,1365)

 

 

前回、予告した通り、今回は「バラの美容とヒーリング効果」についてです。

ローズ(ローズオイル)は「精油の女王」と言われ、

マッサージオイルとして、芳香剤として、入浴剤として、美容成分としてなど、健康・美・若さの象徴として、様々な用途に利用されてきました。

まず1つ、注目すべき研究は
バラの香りに含まれる成分を長年研究している「蓬田バラの香り研究所」所長の蓬田勝之氏は、
モダン・ローズにはオールド・ローズにない成分が含まれているジメトキシメチルベンゼンを発見し、これをティーローズ・エレメントと名付けました。研究により、このティーローズエレメント物質はモダンローズ(現代バラ)のほとんどに多少なりとも含まれる成分で、心を癒し、美容(美肌)に効果があるというのです! 
具体的には以下の2つ
 


● 鎮静効果と安眠・リラックス効果

香りをかいだあとの脳波測定実験によると、ティーローズエレメントの鎮静作用は、鎮静作用が高いと言われているラベンダーの精油より遥かに高いことが判明。
面白いのは、いろいろなタイプの香料にティーローズエレメントを加えることによって、香りを損ねることなく、鎮静効果をもたらすことができる。また、唾液中のコチゾールの分泌量を測定することで「ストレスを緩和する作用」を示す実験結果も報告されています。
(※ 鎮静効果はラベンダーの3倍以上。)

関連して興味深いのは、資生堂のライフサイエンス研究センターがニュージーランドの国際生理学会で実験結果を発表した内容(朝日新聞記事より)それによると

香料の成分にはストレスを抑える効果があり、脳波や心拍数といった間接的な指標ではなく、「ストレスホルモン」そのものの分泌量の変化で、香りの「癒し効果」を初めて確認。ストレスにさらされるとコルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌され、免疫機能に影響を与える。資生堂ライフサイエンス研究センターは、実際にストレスを与えた被験者にバラの香りを嗅がせた場合と、そうでない場合について血中コルチゾール濃度を比べたところ、香りなしでは、血中濃度は平均35%増加、香りがある場合は増加しなかった。同センターの土屋徹・福主幹研究員は

「コルチゾール濃度はストレスの最も一般的な指標なので、バラの香り成分がストレスを緩和したと考えられる」

ということです。

こうして科学的にもバラの癒し効果は各所で証明されてきています。


● 美肌効果


また、皮膚の免疫を司る「ランゲルハンス細胞」と脳に繋がる神経線維が、皮膚細胞と接触していることが発見され、肌と脳との繋がりに香りが大きな役割を果たしていることが指摘されています。
つまり、バラの香り(ティーローズエレメントの香り)を嗅ぐことで、
皮膚バリア機能の回復を促し、皮膚を正常な状態に保つ働きがあることがわかりました。
バリア機能の回復を促す→皮膚を正常な状態に保つ→美肌という構図です。
(参考サイト:http://youpouch.com/2012/06/01/66976/   http://www.baraken.jp/learn/tearose.html)
 

一方、熊本県立大学 白土教授によるとバラには「ネロール、リナロール、ラニルアセテート」など、50種類以上の成分が含まれおり、高い美肌効果が期待出来るという報告もあります。

その効果は枚挙にいとまないほどですが、代表的なものを以下に・・・

・バラ油は、月経前緊張症を鎮め、月経周期を正常化きせる。

・これは、男性側の不妊症に効果。特にインポテンツを好転させる。

・充足感をもたらすホルモン、「ドーパミン」を放出させる。

・血液循環を活発にし、毛細血管が強化される

・不整脈を安定化に導く

・精油は、情緒を安定化させ胃のバランスをとり、胃腸障害に効果

・精油は、消毒作用があり内臓器官を調整する。

・吐き気、嘔吐、便秘などに効果がある。

・咽喉痛を和らげ、せきを鎮める作用。

などなどです。 

実際、バラの精油は薬にも多く使われているほど。花の中でも様々な効果があるとされているのです。

 

生活する中でバラといえば、アロマオイルや芳香剤などがありますが、最も効果が高いのは「生花の香り」と言われています。

庭で植栽を楽しんだり、ミニバラを鉢やプランターで育ててみたり、さらに、切り花をリビングに飾ることで、「癒しと美」を手に入れる。

何とも有難い、素晴らしいお花ですよね。

ぜひ生活の中にバラを取り込んでみてください