1本のバラから |
失恋したばかりの私に1本のバラを持って、「付き合って下さい」という彼。
2回目のデートで2本。3回目のデートで3本。
間違う事なく逢った回数のバラを、手渡す彼。
思わず笑った。バラの数が増える毎にその香りに私の心は癒され
彼の思いがその花の数と重なる様に、伝わった。
私は彼を少しずつ愛するようになっていった。
そして彼との結婚式で丁度「100本のバラ」を受け取り式場中に
バラの香りと幸せが、溢れた。 山梨県
今井直子 さん
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無題(黄色いカーネーション) |
息子からの初めての母の日のプレゼントは赤いカーネーションではなく、
黄色いバラの花だった。何気なく黄色いバラが好きだと言った私の言葉を
覚えていてくれたのだ。たった一輪の花が私を誰よりも幸せにしてくれた。
あれからもう30年近くがたち、息子はもう忘れているだろうと思っていた。
ところが、今年の私の還暦にと息子から大きな花束が届いた。
今度は数え切れない程の沢山の黄色いバラの花だった。
体調を崩し塞ぎがちだった私の心が久しぶりに華やいだ。幸せだと思った。
東京都 井上薫子
さん
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無題(ただいま) |
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「ただいまー」。夫が帰宅した。
「はい、これ」。手には小さな花束があった。
「どうしたの?」「いいから」これだけで私は分かった。今朝のけんかのこと、謝ってくれたんだ。
「ありがとう」と言って花束を受け取った時にはすでに許しちゃってた。
花って不思議ですごい。「ごめんね」も「ありがとう」も「おめでとう」もみんな伝えてくれる。
贈る人ももらう人もハッピーになる、粋な笑顔作戦だ。
東京都
嘉瀬かほる さん
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天国から届いた手紙 |
夫が亡くなり2週間。2人で祝うはずだった結婚記念日を私は独りで迎えた。
空っぽの椅子を前にグラスを2つ並べる私に、
宅配便の花束が届いたのは、その時。
差出人を見て、涙が溢れた。
配達日を指定して、こっそり準備していてくれたのだろう。
贈り主は夫だった。
込み上げる寂しさに、私は優しかった夫を少しだけ恨んだ。
天国から届いたのは、
青い小さな忘れな草の花束。英語名『Forget
me
not』・・・
私を忘れないで。 宮城県
大久和子
さん
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ピンクのバラ大好き |
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22歳の誕生日の前日、21本のピンクのバラの花束が届きました。
「はい?
一日間違えた?
本数も間違えちゃいました?」
彼とは遠距離恋愛中で誕生日に会う予定もなし・・・・。
すると次の日、バラ1本持った彼
「誕生日おめでとう、これは自分で渡したかったんだ」
たぶん、私はこの日に結婚を決めたのだと思います。
千葉県 斉藤ひろ子 さん
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無題(赤いバラ) |
毎年、誕生日の時に父から送られて来る
年齢と同じ本数の赤い薔薇。
彼氏は代われど、親は代わらず。
親からの愛情は永久に不滅なんです。
いつでもわたしの心にみずみずしく咲く薔薇の花。
わたしがドライフラワーになる前には安心させるからねっ!
千葉県
新田さおり さん
※
以上6作品は、(財)日本花普及センターのご許可を頂き、掲載させて頂きました。(許可年月日
2014.12.4)
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以上、6つの作品を紹介しました。
「お花のチカラ」ってスゴイ、改めてそう感じます。
そして、私達フローリストは、その「お花」を仕事に出来る事を誇らしくも思っています。
それだけに、お客様の笑顔を大切にし、キチンと襟を正していきたい・・・とも、
お花に関するご相談はどうぞお気軽に
お声かけ下さい。 グラスルート一同
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