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グラスルートからのトピックス

          花 冠  (File No,1316)

 
   Corolla
 

  

 

  普段はなかなか出来ないから・・・

  顔のイメージが変わる・・・

  などの理由で、今、

  結婚式で人気が急上昇

  しているのが「花冠」です。


  ここでは、その由来(歴史)

  を元に、いくつか紹介致します。

 

   

 
 

bouquet toss

      花冠(かかん・はなかんむり)の由来(歴史)

花冠の歴史は古く、
古代ギリシャにさかのぼります。
ギリシャ語で「冠」はステファノスと言います。
ギリシャ神話のアポロンとダフネの物語に由来し、月桂樹の葉が重要なポイントとなります。
月桂樹は、ギリシャやローマ時代から神聖視された樹木の1つ。
古代ギリシアでは「月桂冠」として勝利と栄光のシンボルとして勝者や優秀な者達、そして大詩人の頭上に掲げられました。
それ以来、特別な時には「冠」をかぶる習慣となったのです。
併せて、自然と香る花は、神が創り出したもので、
・神に捧げる神聖なもの
・神の加護を頂く
というような意味が込められています。
   ※今ではオリンピックの勝者に贈られた「月桂樹の冠」は、勝利と栄光の意味があるのです
やがて冠婚葬祭や祝祭といった特別な時には、花や植物を編りこんで花冠を頭にのせるようになります。
冠の花輪は、切れ目がなく「永遠・継続」という意味もあり、とても縁起がよいラッキーアイテムとされるようになりました。
ちなみに、古代ギリシャでは、花嫁だけではなく、花婿も花冠をつけたようです。
具体的に結婚式に定着するようになるのは、1800年代前半、日本で言えば江戸時代末期です。ヨーロッパの花嫁さんが、ウェディングブーケを持つ代わりとして、頭に花冠をのせていたといわれています。
当時は、銀香梅(ギンコウバイ(白))とオレンジの花で作った花冠が主流だったそうです。この2種類については、
 ・白は純潔を、
 ・オレンジは多くの実をつける、
という事から、家運隆盛、子宝に恵まれるように、という意味合いが込められていたようです。
 

月桂樹の葉

      人気の花材

 

 

その発祥はすでに紹介した通り、月桂樹の葉を円環にしたものにはじまり、花をあしらうようになったわけですが、現在では、様々な花でアレンジされています。ここでは人気の花材をその意味と合わせて、いくつか紹介します。

一番人気は何といっても「愛 恋 美 幸福・・」などの意味を持つバラですが、くわしくは色によって異なります。
バラ
→ 情熱 愛情 あなたを愛します 美 熱烈な恋 
黄色 → 明るく行動的なあなたに 友情 可憐
 白 → 誠実・尊敬・尊敬・約束を守る・無邪気・清純
ピンク → 上品 気品 しとやか 少女
オレンジ → 気さく 愛嬌 信頼 絆
→  神の祝福 奇跡

そのほかにも
・ダリア
優雅・華麗・感謝
・ブルースター → 信じあう心・幸福
・カーネーション → 純愛
・ガーベラ → 熱愛・崇高な美・崇高な愛・
などがあります。

      様々な花冠

                  

      いくつかの注意点

 

 

 

花冠はいうまでもなく頭の上にあり一番目立つ部分に飾られます。それだけに合わせるのは注意が必要です。
ドレスやヘアとのバランス、大きさなど充分考慮する必要があります。ここでは、いくつかのポイントを記しましたので参考にして下さい。

・花冠が大きいとバランスが悪くなりがちです。
   特に彫りの浅い日本人には小さめの花弁が合います。
   大きいと不恰好に「のっかってる」感じになります。
・花冠が似合わない花嫁さんの大半は
    巻きの弱いロングのダウンです。
・大きな花冠を浅くかぶると頭が大きく見えます。
・色が合わないと感じたら白と緑をあしらってみる。
・花冠を斜めにかぶると意外とマッチする場合がある。
・ブーケと揃えると合わせやすい

などです。どうぞ、それぞれに工夫してみて下さい。

以上、花冠について紹介しました。注意点などにも触れましたが、グラスルートでも専門のフローリストがご相談に応じていますので、お気軽にお尋ね下さい。