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グラスルートからのトピックス

       ブーケ ・ トス  (File No,1315)

 
   Bouquet toss

 

グラスルート ブーケトスイメージ

  

 

 結婚式の際、新婦から投げ(トス)られる

    ブーケ、いわゆる

    ブーケトス(bouquet toss)

    その意味や由来、また

     エピソードなどを紹介致します。

           

 
 

bouquet toss

      ブーケトスの概要


花嫁が後ろ向きになって挙式で使用したブーケを未婚女性に向かって、背中越しに投げる演出のこと。ブーケを受け取った女性が「次の花嫁になれる」、または「幸せになれる」といわれています。
ブーケにプラスしてちょっとしたプレゼントをつけたりなどの工夫をする場合もあります。『ゼクシィ』の2008年の統計では、式場の約50%でブーケトスが行われているという数字が出ています。
なお、ブーケトスには、ウェディングドレスの際に用いられるブーケとは別にブーケトス用として準備されます。

 

※ブーケトスは未婚の女性のみを集め行うものですが、日本では年齢によっては未婚といわれ集まるのに躊躇する人もあり、限定するこなく全員参加型にするタイプが多くなっています。

 

グラスルート ブーケトスイメージ2

      ブーケトスの歴史

 

 

現在のブーケトスのスタイルになるまでには、様々な歴史の経過・変遷があります。
まず、その火種となったのは、
古代ローマの結婚式では、松明(たいまつ)を投げて、受け取った人が火を灯して、結婚した2人の家に最初に あかりを灯すといった風習がありました。
それが時を経て、ブーケへとかわっていったようです。ブーケにと変わったいった経過には2つの要素がからんでいます。
1つは、14世紀頃のイギリスの風習が起源とされ、花嫁のドレスは扇状に広がり、神秘的で縁起がよいとされ、ゲストが花嫁の幸せにあやかろうとドレスの装飾や小物を引きちぎろうとしたりするのを避けるため、ブーケを投げて人々がそちらに気をとられているうちに逃げる、という風習です。
2つは、古きヨーロッパの国々で、新婦が後ろ向きで大空高くブーケを投げると、
雲の上で眠っていた愛の天使(エンゼル)がそのブーケを拾って、幸せの溜息をかけ、美しい新婦の友人に手渡す。という言い伝えです。
これらの発想が、現在のブーケトスとしての形となって伝わってきたと考えられます。

      その他

そのほかにも、様々なトスがあります。以下に紹介します。
ガータートス
新郎が新婦のガーター ベルトを外して後ろ向きで投げ、受け取った方が次の花婿になれるというもの
ブロッコリートス
ブロッコリーを投げて子宝に恵まれますように、というもの。
●  ブーケプルズ
花嫁が高く持ち上げたブーケに数本のリボンをつけ、それを未婚の女性に引いてもらう演出。そのうちの一つにだけ花嫁が持っているウエディングブーケがついていて、幸せのお裾分けとして行われる演出。
場所を取らないのでレストランウエディングやゲストハウスウエディングなどに向いています。

クジトス
独身女性の座席番号を控えておいて、新婦がクジをひいて、
その番号の人にブーケプレゼントします。

ドールトス
ウェルカムドール(ぬいぐるみ)を準備してトス。
何度か投げて、実際は景品をお渡しするという演出。既婚未婚問わず皆で参加できます。

      いくつかの注意点

1、最近では、誰も取らずに、落ちてしまったパターンなどがあり気まずい雰囲気をつくってしまった事例などもあり、状況によっては事前に呼びかけをしておく、とか上記のブーケプルズやクジトスなどの演出にする、などが工夫が必要な場合もあります。

2、名前を呼んで前に集合させるというタイプを取る場合もあり、それが「嫌だった」というゲストの感想もあり、ゲストの方々の立場に応じてシチュエーションに工夫する必要があるといえます。

3、ブーケトスの時に独身女性を集める「点呼型」、ある1人を呼び出してブーケを贈呈する「名指し型」などが独身女性にとってはいたたまれないんだ、とかの記事が雑誌で話題になったこともあり、配慮が必要といえるでしょう。

以上、ブーケトスについて紹介しました。注意点などにも触れましたが、
実際には、上記を組み合わせたものやお二人の趣味を生かした演出
など様々なスタイルが生まれているのが現状です。
ここでは、単なる余興の1つ、というのではなく、その深い歴史や意味
を感じ取って頂けたら・・・と思います。