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グラスルートからのトピックス

          いろいろなフラワーセラピー  (File No,1314)

 
   Flower  therapy  

 
「セラピー(therapy)」とは、治療・療法のことで、

フラワーセラピーとはお花による療法を言います。

 ここでは、そのいくつかを紹介致します。
 

Various Flower  therapy

      エッセンスの効果

花のエッセンスを水に転写したものです。これは花のエネルギーがもつそれぞれの性質が、私たち人間の感情や精神のパターンと呼応し、ショックやトラウマから生じた心のバランスの乱れを調整して、癒してくれるというものです。
有名なのイギリスの細菌学者エドワード・バッチ博士です。博士は患者の性格や感情の移り変わりなどを調べ、人間のタイプ別にかかりやすい病気や、適した薬があることを発見しました。

      色の効果

 

 

色については色彩心理などの分野で研究が進んでいますが、既に「色と心理作用」の関係が確認されています。

特に花の色は印刷物のように色を加えて創りだされたもの(加色混合)ではなく、減色混合、いわゆる自然界の色そのもので、癒し効果の高い色彩と言えます。また、花色の最大の利点はその形態、いわゆる中心軸を基に円形に寄り添う花弁が色のマイナス面を完全に緩和する点です。例えば、レッドには「愛情・情熱」という心理効果がある反面「危険・暴力」という心理効果もありますが、花においては、その形態からマイナス面が完全に緩和・消去されます。
一部ですが左図の通り、花の色の心理効果をいくつか紹介致しました、ご覧下さい。
 

      芸術の効果

フラワーアレンジメント・生け花などお花を素材とした芸術的な活動です。
人は芸術を通して、豊かな感性を磨き、また想像力を高める事が出来ます。
最近では、心疾患などに対して、フラワーアレンジメントによる療法も注目されています。植物の中でも「開化」という限られた時期の素材を扱うことで、その芸術的感性を養うのはもちろん、意識せずとも「限りある命や美」を感じ取るものなのです。

      香りの効果

・ジャスミンやローズなど、甘い香りは冷えた体を温め、
     緊張をほぐしホルモンバランスを整える効果
・ハーブ系のさわやかな香りは、
     殺菌浄化力に優れ、血圧を下げ集中力を高める効果
など、花の香りは様々に作用し癒し効果が確認されています。
特にアロマセラピー(芳香治療)などでは
花のフローラルな芳香が大きく効果を上げています。

 

     栽培の効果

 

現在、アグリセラピー 、園芸セラピー、ファームセラピーなど栽培に係ることで得られる癒し効果が確認されています。
人は種を植え、施肥、水やり・・・とお世話する中で、時に成長を願い、 「開化」を享受する。この経過の中で、豊かな感性や愛情を育むわけです。特に認知症や急性心疾患に効果があると言われています。
 

      音の効果

 

 

 

植物や稲にモーツァルトを聞かせると成長が早いなど話題になったことがありますが、最新の研究では、西オーストラリア大学の進化生態学者モニカ・ガリアーノ(Monica Gagliano)氏は、「植物が“良き隣人”(隣の植物)を認識することを実証、このコミュニケーションは音響的な信号の交換に基づくと考えられる」と植物自体に聴覚があることを発表しています。さらに、種から開化と生育時のかすかな音をサンプル採取し、聞く事で人間の脳はアルファー波を生じやすい、との実験結果も報告されています。
結局、私たちは、お花をそばにおき、愛(め)でる事で、視覚や臭覚が満たされるのは勿論、聴覚的にも影響を受けていると言えます。

以上、いくつかお花に関する療法(セラビー)の例を紹介しました。
実際には、上記を組み合わせたものや文化・教育の中でのヒーリング効果など
「お花」に関しては様々な分野からの報告があります。
これから先、さらに多くの視点から「お花」の効果が立証されてくると思われます。
とはいえ、
私たちの豊かな生活は、身近にひっそりと咲く草花、卓上の一輪の花に心を注ぎ、
優しく語り掛けるところから始まるに違いありません。
どうぞ、お花と共にある生活を大切にされて下さい。