キャンドルサービスの起源は古く、4世紀の半ばまでさかのぼります。
イエスが生まれて40日後に、律法に従い、幼子イエスが両親に連れられてはじめてエルサレムに行き、神殿で神にささげられたことを記念する「主の奉献の祝日」(2月2日)にメインのたローソクを会衆に分かち合う、キャンドルミサがはじまりだといわれています。
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ローマのカトリック教会では、この日を「聖母マリアのきよめの日」として位置づけてもいます。
また、火という視点から見ると、人類は火(炎)の使用により、時に照明として・時に暖を取り・時に獣から身を守り・時に食物に火を通すなど多くの利益を得ました。つまり、火の使用により初めて人類は文明を持つようになった、ともいえるでしょう。火は文明の象徴とも言え。これはギリシャ神話における「プロメテウスの火」にも通じています。
それだけに、古代世界において火は神格化れ畏敬の対象とされたのです。日本でもお盆の送り火のような例があり、神仏前の灯明など伝統儀式に採用され、身近には、キャンプファイヤーや結婚式・クリスマス・記念日などのキャンドルサービス等、象徴的な場などで火は用いられています。火は儀式の象徴といえるでしょう。
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