|
|
|
原型は神話 |
ウェディングケーキの風習の原型はギリシャ神話で男女が永遠の愛を誓い、
「パンやビスケットを分かち合って食べた」
という話があります。これは、将来食べ物に困らないようにという願いを込めて食べたといわれています。 |
|
18世紀 |
現在のようなスポンジと生クリームで作ったケーキではなく、ラム酒に漬け込んだフルーツが入ったバターケーキに薄く伸ばしたマジパンをかぶせ、シュガーペーストでレースのような装飾を施しものでした。(当初は「ブライドケーキ」と呼ばれ最初にレシピが登場したのは1769年) |
|
19世紀 |
具体的にウェディングケーキとして始まったのは、1858年ヴィクトリア女王の第一王女のウェディングケーキで、新聞で挿絵付きの記事が載ったことが発端で、この時はじめて3段のウェディングケーキが誕生しました。
・1段目は結婚式の参加者と新郎新婦の為、
・2段目は結婚式を欠席した招待者の為、
・3段目は1年目の結婚記念日や将来生まれてくる子供が食べる為
だそうです。洋酒を使ったドライフルーツケーキは1年近く保存ができるため1年目の結婚記念日に食べることができるのです。
イギリスでは昔から、ウェディングケーキは結婚のシンボルとして、披露宴の来客にお裾分けして持ち帰ってもらったので、家の格式に従って大きなものが望まれました。
そこでケーキの生地も大きさに耐えられるドライフルーツケーキが選ばれるようになったのです。
ケーキは「豊かさ・幸せ」の象徴として、また、その幸せを列席者全員で分かち合って食べると言う事に意味がありました。
今でもコース料理のデザートに、新郎新婦がケーキ入刀したウエディングケーキが出ることもありますが、そういった意味を受け継いでいるのです。
これは、日本でも内祝いとして贈り物をする発想と通じる面があります。
|
|
|
ケーキ入刀の意味
日本では、ウェディングケーキ入刀の際、
「お2人のはじめての共同作業」
と表現されること度々ですが、まさに2人の生活のスタートを象徴するものがケーキカットでしょう。カットの意味は
2人が中心になって招待者へ「ふるまう」事を象徴するセレモニーでもあるのです。
カットのスタイルは、新婦はケーキナイフを両手で持ち、新郎は新婦の腰の辺りを左手で支え、右手は新婦の両手の上に添える形でゆっくりとケーキに入刀するのが基本となります。 |
|
日本では |
日本では明治初期にウエディングケーキが作られたと言われています。
しかし、度重なる戦争のため世間にはあまり定着しなかったようです。
結婚式が具体的に定着しはじめたのは昭和40年代からですが、
最初は、ケーキに入刀するということはほとんどなく招待者へのおみやげとして渡す程度だったようです。
その後、日本では何メートルもある、有名人のウェディングケーキが話題性をもって社会に影響を与えました。
ちなにみ、有名人のウエディングケーキの高さの記録
を紹介します。
11メートル |
五木ひろし&和由布子(挙式日:1989年5月31日) |
10メートル |
森進一&森昌子(1986年10月1日) |
7.8メートル |
星由里子&横山邦彦(1970年10月26日) |
7メートル |
森進一&大原麗子(1980年6月25日)
三浦友和&山口百恵(1980年11月19日) |
6メートル |
原辰徳&明子夫人(1986年11月27日) |
5.7メートル |
神田正輝&松田聖子(1985年6月24日) |
5メートル |
具志堅用高&香澄夫人(1981年3月22日)
北勝海&輝志子夫人(1990年2月18日)
三浦知良&設楽りさ子(1993年8月1日) |
|
|