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グラスルートからのトピックス

        ■  水合わせの儀について (File No,1305)

 

  環境を象徴するお水
 


水は
雨となって降り注ぎ、大地に染み入り、
川となって流れ、海に注ぎ・・・、
蒸発して再び高きから低きへと流れ・・・
を繰り返しています。

水は、それぞれの大地に触れ、それぞれの岩盤に触れ、
草木を育み、
川に接し、大気に溶け込み・・・
と、まるで、それぞれの環境の全てを知っているかのようです。

こうして、私たちは、水によって育まれ命を継承してきたとも言えますし、
私たちが育った環境を象徴するものがその地域のお水といっても良いでしょう。
さて、結婚式で、古来より、
水合わせの儀」として引き継がれてきた儀式は
まさに、環境の違うところで育った2人(新郎新婦)が、
それぞれの実家のお水を1つの杯に注ぎ合わせて飲む儀式で、
 ・家風・習慣をのり超えて環境の違いを理解・共有しあう
 ・互いの方向性を1つにする
という、とても深い意味があるのです。
 

 

 

  取水について
 

取水については、地域差はありますが、大きく3つの立場があります。
 ・両家の母親が実家の朝一番の台所の水を汲(く)む。
 ・両家の母親が実家の最も近いところの湧出する水を汲む。
 ・産土神社(実家にもっとも近い神社)の水を母親が汲む。
です。共通しているのは、全て「母親が汲む」という点です。つまり、命を育み、産み育てる母親こそがふさわしいとされてきたのです。

 

    

  最近では
 


本来、水合わせの儀は人前式、神前式にて行われることが多いのですが、
最近では、
水だけでなく地酒やワインを注いだり、積み上げられたグラスにシャンパンを注ぐシャンパンタワーのセレモニーとして行われることもあります。

また、水合わせの儀を現代風にアレンジしたのが「ルミファンタジア(またはアクアイリュージョン)」で、2種類の液体を混ぜ合わせることで化学反応を起こし、液体が発色・発光させる演出。これをシャンパンタワーに注ぐと輝く色彩の液体がシャンパングラスを次々に流れ落ち見事な演出となります。
最近では、お花が光るタイプもあります。
キャンドルサービスのかわりに行われる演出で、新郎新婦が水ボトルをゲストテーブルのお花に水をかけるとお花が発光するというもので。ゲストへの素敵なサプライズとなっています。

 

 

  その他
 

この「水合わせ」に関連して、その他にも、水を注ぐことでLED光が発光したり、ドライアイスが煙でして演出するなど、様々なパターンが最近では増えています。

 

ゲストテーブル & シャンパンタワー