従来その由来については、諸説あり、
・ある青年が、結婚式の朝に、新郎から新婦に求愛のしるしとして、結婚式当日、野の花を
自ら摘んだものを渡したのが始まり。
・地域の12組の既婚夫婦から白と赤のバラを集め、求婚相手に渡す習慣が始まり。
などです。しかし、安部浩之氏(環境免疫学研究会)によると、
「さらに、この慣習の由来は、プラトン以来、古代ギリシャ
神話に由来しており、ポイントは男性からの申し出と12数にある」としています。
詳細は省きますが
「ギリシャ神話における女神が先に声をかけたため婚姻に失敗したパンドラの逸話(同様のストーリーは古事記にもある。下記
注1)
12数は上昇する12螺旋構造
を象徴している」
としています。そういう意味からはブーケ・ブートニアの儀式というのも同様の由来によるものと考えられます。
つまり、
・新郎が参列者から花を集めブーケに
する。
↓
・そのブーケを新婦にプロポーズのしるしとして渡す
。
↓
・OKであれば、その花束から一輪の花を新婦が、ブーケトニアとして新郎の胸ポケットにさす
。
という儀式です。
注1
日本神話『古事記』においては、二神はオノゴロ島に天下り、神聖な柱を立て、広い御殿を建てた。
そして、神聖な柱を回り、出会ったところで結婚することにした。
イザナギ(男神)は左から回り、イザナミ
(女神)は右から回って、二神が出会うと、イザナミが先ず求婚の言葉と言った。
その後、イザナミは不具の子・水蛙子(ひるこ)を生み、自分たちが生んだ子を悲しみ、二神は高天原に上って、天つ神にその理由を尋ねた。
天つ神は、
「女が先に言葉を発したので良くなかった。帰り降って、改めて言い直すように」
と諭(さと)した。二神はオノゴロ島に戻ると
、また前回と同じようにに天の御柱
(みはしら)を回り、
こんどはイザナギ
(男神)が先に求婚の言葉を発する。その結果
、健康な子が生まれた(淡路島
)、という話。
12本のバラには各々に意味があり
、次のようになります。
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1, 感 謝
(日々感謝して歩む姿)
2, 誠 実
(うそ・いつわりのない夫婦関係)
3, 幸 福
(満ち足りていることへの幸福感)
4, 信 頼
(夫婦互いに信じ合う心)
5, 希 望
(夫婦で輝かしい目的を達成する歓び)
6, 愛 情
(夫婦が互いに愛する情の深さ)
7, 情 熱
(熱く燃える互いの熱情)
8, 真 実
(人生の本当の意味を知る貴さ)
9, 尊 敬
(夫婦が尊敬しあうことの大切さ)
10,栄 光
(賞賛に値する輝かしい達成感)
11,努 力
(夫婦のたゆまぬ刻苦勉励)
12,永 遠
(絶えることのない夫婦の愛) |
その他、この12の意味は、各12星座にも対応しているとする言い伝えもあります。 |